北海道シリーズ04

150620ツメナガ_001   
ツメナガセキレイ

 

初日の午後から下サロベツに行った。サロベツ湿原から下サロベツ(幌延ビジターセンター)まで車で南下25分である。朝は霧が出ていたが8時ごろから晴れだし、午後は快晴。下サロベツの長沼は、空の青さを映し出し恐ろしく美しく、群青色に近かった。下サロベツでは、ツメナガセキレイが目立っていた。野鳥カメラマンは、5,6人、団体の観光客は来ない場所である。木道の端に三脚を低く立て、ツメナガセキレイが来るのを待った。ツメナガセキレイを観察していると、行動パターンが分かってきた。ツメナガセキレイは、トンボをエサとして捕っている。捕まえ方は、写真のように木の枝に止まり、空中に飛んでくるトンボを待ち構え、木の枝から飛び立ち空中で捕まえる。トンボも急旋回をし鳥からの攻撃をかわす。だから、エサ取りに失敗することもある。ツメナガセキレイは、写真のように水際の木に止まる。その訳も分かってきた。トンボは、産卵のため水際にやって来る。それをツメナガセキレイは分かっていて、水際の木の上に止まって待ち伏せをしているのである。その木で待ち伏せをしていて、トンボが来なければ、次のポイントの木に移動する。ツメナガセキレイは水際に沿って巡回していることが読めてきた。鳥にとっては、エサの狩場になっているのだ。私が三脚を立てた位置から、水際まで7.8メートルしかない。ここで、じっと待っていると確実に撮影をすることができる。エサを捕ったツメナガセキレイは、一目散で巣の方向へ飛んで行く。恐らくヒナにエサを与えているのだろう。エサを与えると、また、水際にやって来て巡回をする。予想をしていた通りに鳥が行動してくるので、見ていて楽しくなるし、撮影も楽にできる。撮影の楽しさに味をしめ、次の日も同じ場所に行ってみた。ところが、まったくといっていいほど、ツメナガセキレイはやって来ない。その日は、曇天で気温が下がり、風も強かった。恐らく、トンボのエサとなる虫の発生が気温や風の影響でおさえられたのだろう。虫が発生しない。トンボが来ない。ツメナガセキレイが来ない。というパターンになっているのである。生き物の連鎖を学ぶ良い機会であった。


北海道シリーズ03

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コヨシキリ

 

コヨシキリは、北部九州ではあまり見ることができない野鳥である。ところが、北海道では普通に見ることができる。湿原の目立つ木の上や葦原の飛び出した枯れ枝の先端に止まりよくさえずるので、むしろ大変目立つ野鳥である。北部九州では、オオヨシキリが河川敷の葦原でよくさえずっている。夏鳥としてやって来て「ギョギョシーギョギョシー」鳴き、どうかしたら一晩中聞こえることがある。図鑑で鳥の大きさを調べてみると、コヨシキリが13.5センチ、オオヨシキリが18.5センチ、5センチほどの違いがある。だからコヨシキリは小さく見える。鳴き方はよく似ているが、コヨシキリの方が体が小さい分、オオヨシキリよりも細い声である。オオヨシキリとコヨシキリの分布の境は、いったいどのあたりからであろうか。日本野鳥の会が出しているフィールドガイド日本の野鳥を見ると、関東あたりがその境目になっている。コヨシキリの識別ポイントは、白い眉斑の上に黒い線がある。この写真もサロベツ湿原の駐車場で撮ったものである。写真は、トリミングをして掲載している。


北海道シリーズ02

150620ノゴマ_002   
ノゴマ

 

北海道での初日の撮影はサロベツ湿原。早朝は、小雨まじりの霧。しっとりとした空気が漂い、湿原の植物は、たっぷりと水分を含み緑色の濃さを増していた。気温は11度前後、寒くはないが持久戦覚悟なので、レインウエヤーを着こみ長靴を履く。木道の観察デッキに三脚を立てカメラとレンズをセットし、しばらく待っていると小さな鳥が湿原から吐出した木の上に止まった。すぐに双眼鏡で覗いてみると、なんとノゴマであった。被写体まで遠すぎる。撮るかどうか迷ったが、北国独特のしっとりとした空気感が撮れれば思い、レンズを向けた。ノゴマがさえずった。すかさずシャッターを切った。霧の空抜けで、背景が白くなるのは百も承知の上。ノゴマの赤い喉が、白いキャンパスの上に描かれた。ノゴマでしか撮れない絵になった。

北海道シリーズ01

150620ノビタキ_020   
ノビタキ(オス)

 

今日から北海道で撮影した野鳥をアップする。サロベツ湿原で撮影したノビタキ。ノビタキは、北部九州では秋の渡り時期に見ることができる。その時は、冬羽で体全体が茶色である。北海道では、夏羽になりオスは頭が黒くなる。冬羽と夏羽では、別の鳥かと思うほど変わる。北部九州に住む私は、ノビタキの夏羽は憧れで、是非撮影したい野鳥である。北海道では、繁殖期を迎え胸のオレンジ色がより一層鮮やかである。サロベツ湿原では、野鳥カメラマンが多く集まっていた。そのほとんどが、シマアオジ狙いである。ところが、木道からシマアオジまでの距離が大変遠く、私の機材では米粒にしか写らない。それで、シマアオジの撮影は諦め、他の鳥を探すことにした。湿原には、木道があり自由に三脚を立てられない。木道のところどころに観察デッキがあり、そこには三脚が立てられるが、観光客も多く野鳥に近づくことはできない。それで、私が見つけ出した撮影場所は、サロベツ湿原のビジタセンターの駐車場。ここでは、誰も撮影をしていない。人に迷惑をかけずに、かなり自由に三脚を立てることができる。光線状態と野鳥までの距離を考え撮影場所を決め、椅子に座ってノビタキが良い場所に止まってくれるのを待った。なお、掲載した写真は構図を整えるためにトリミングをした。



無事に帰宅

  

 

昨日、無事に北海道より夕方帰宅をした。8泊9日の旅であった。この間、ブログを休ませていただき、皆様にはご迷惑をおかけした。本日より、再開したい。さて、今回の北海道では、サロベツ湿原・下サロベツ・ベニヤ原生花園の3か所を回り野鳥を撮影した。サロベツ湿原から車で約30分のところにある、豊富温泉をベースキャンプに撮影活動を行った。撮影できた野鳥は、ノビタキ・ノゴマ・ツメナガセキレイ・コヨシキリなどである。今、画像を整理中で、ブログにアップすることができないが、整理ができたら順次アップする予定である。その折には、ブログにアクセスをお願い申し上げるしだいである。


北海道へ出発

コヨシキリ_1001   
コヨシキリ

 

この写真を撮ったのは、2010年6月の北海道である。この年の北海道は大変暑く30度を超える日もあった。あれから5年、今年再度北海道を訪ねる。明日、6月17日9:00自宅を出発する。車で行き、車中泊をする。その方が自由が利き野鳥撮影には良い。京都の舞鶴港からフェリーに乗り小樽港に着く。そこから、サロベツ湿原を目指す。目的地に着くまで3日かかる。サロベツ湿原を中心に3日間野鳥の撮影をする。帰りはその逆のコースをたどる。福岡の飯塚には6月25日(木)夕方、到着する予定である。今年は、妻も同行する。北海道に行くには日にちが短いが、高齢の母をおいていくので、あまり長く家をあけられない。止むをえない日程である。この9日間、大変申し訳ないがブログは更新できない。撮影して来た写真を帰宅後、27日ごろからアップするので、その時またアクセスをお願いしたい。どんな野鳥との出会いがあるのか楽しみである。

訂正

  

 

ニコンD7200でDタイプレンズを使用した場合、絞り値の変更がサブコマンドダイヤルでできないと先日のブログに書いたが、武田晋一氏からの指摘で、間違えだと分かった。カスタムメニューの操作F5コマンドダイヤルの設定で絞り値の設定方法でサブコマンドダイヤルと絞りリングを選択するようになっている。初期設定では、絞りリングになっているので、サブコマンドダイヤルを選択すれば、絞り値の変更ができる。したがって、中間絞り値も使用することができる。先日書いたブログの内容を以上のように訂正をし、間違った情報を書いたことをお詫び申し上げたい。

追記 
絞りリングを使って絞りを設定した場合、中間絞り値が使えることが判明した。訂正の訂正になって申し訳ありません。









プロフィール

ynom

Author:ynom
2008年の3月に早期退職をし、現在フリー。野鳥・野草・風景など自然を被写体として撮影している。主に九州で活動している。日本野鳥の会筑豊に所属している。また、日本自然科学写真協会(SSP)会員。

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